いつもニシダ建装のブログをお読みくださりありがとうございます。
暑中の候、いかがお過ごしでしょうか?くれぐれも熱中症等に気を付けてお過ごしくださいませ🌻
さて本日は先日、施工させていただ、屋根の葺き替え工事をご紹介できればと思います。
既存屋根状況⇩
屋根葺き替え工事流れ
今回はルーフィング(防水シート)張りを行った後の細かい工事をご紹介していけたらと思います。
※最初の流れは簡潔にご説明しております。
屋根葺き替えの詳細は以前のブログで流れをご説明しておりますのでこちらもご覧ください👐
1 足場組み立て
2 既存屋根の撤去
3 下地調整
年月が経過すると劣化や災害等により、屋根面が歪んでいます。そのため、屋根の歪みを正す矯正作業が必要です。
この作業を下地調整とよびます。
4 野地板を張る
基本的に葺き替え工事の際は野地板も新しくします。
古い野地板の上に新しい野地板を増し張るすることが多いです。野地板とは屋根材を構造的に支える下地材で、
野地板がしっかりしていないと、屋根材が風ではがれやすくなりますのでとても重要です。
5 ルーフィング(防水シート)を張る
野地板に防水シートを張ります。
ルーフィングシートは「屋根用の防水シート」のことです。
役割は、屋根材の隙間から、雨水が野地板への張り込むのを防止することです。
正確に設置された屋根材でも、雨水は小さな隙間から流入するため、雨水の浸入は100%は防げません。
しかしルーフィングが敷かれていれば、雨水が野地板へ染み込む前に、屋根材の隙間から排水することができます。
6 瓦桟木・強化棟金物の取り付け
桟木は瓦屋根を乾式工法で設置されている場合はなくてはならないものです。
ケバラ水切り
雨水の排水をスムーズにするために取り付けます。 水切りの処置が施されていないと雨水が屋根の内部に入り込んでしまい、雨漏りの原因となります。
軒先板金
捨て谷
屋根等の壁際に金属板を敷き、万が一雨水の浸入があったときの防止策とする谷のことです。
「捨て水切り」ともいいます。
軒瓦3点留め
風の影響を受けやすいため、3点止めが基本です。
桟瓦全数ビス留め
ケバラ3点ビス留め
豆知識💡
昨今の台風や地震による大規模な瓦の被害を踏まえ、建築基準法の告示基準が改正され、新築の住宅や建築物に対しては、令和4年(2022年)1月から瓦の留付け方法に関する基準が強化され、全ての瓦の固定が義務化されています。
壁際雨押さえ板金
水切り板金の一種で、雨水から住宅を守るために必要になります。 現在ではガルバリウム鋼板という金属を使用したものが多く使われています。
棟瓦ビス留め
棟漆喰
屋根の漆喰は、屋根の棟と瓦の間の隙間を埋め、瓦の下にある屋根の葺き土を雨風から守り、
替え瓦と瓦を接着させる目的で漆喰が塗られています。
棟用垂木
施工後屋根状況
屋根の葺き替え工事のメリット
- 既存の屋根を撤去するので、屋根の問題を根本から解決。
- 防水シートや内部の修理もできるため、屋根の耐久性がアップ。
- 軽い屋根材に葺き替えれば耐震性が向上する。
屋根の寿命を超えている場合、ひび割れや反りがある場合は部分的に修理しても、また別の箇所の修理が必要になります。しかし、葺き替え工事では屋根材を新しくするため、屋根の問題を根本から解決できるのです。
また、屋根材の内部にある防水シートや野地板まで新しくできるので、家の寿命を延ばすことに期待できます。
さいごに
屋根葺き替え工事についていかがでしたでしょうか?
色んな工程に補修が沢山ありとても重要な工事だと思われたかと思います。
屋根の葺き替え工事をすれば、家の寿命が延び、耐震性の向上も期待できます。
屋根のメンテナンスを何年もしていない場合や雨漏れや屋根のゆがみがある場合は、
葺き替え工事を検討することが大事です。
屋根カバー工法と葺き替え工事は屋根の状態によって工事可能かどうか変わってきます。
屋根工事でお悩みの方はぜひ、私たちニシダ建装にご相談くださいませ👐
専門スタッフが適切な補修・工事方法をご案内させていただきます。