「下塗り(屋根・外壁・付帯部)」について

「下塗りって何?必要なの?」
 
このような疑問にお答えします!
 
塗料本来の耐用年数を維持する事や
希望した色や艶(つや)を出すためには必ず行うべき工程の一つとなります。
 
私達が下塗りの作業をしていて施主様が「希望した色と違う!」と
驚かれるかもしれませんが、これは完成色を塗る前の下準備です。
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下塗りを塗った後はしっかりと乾燥させることが重要です!
おろそかにすると後の塗膜剥離につながります。
 
 
「下塗りの役割」
 
下塗りの役目は
1.上塗り塗料と下地をしっかりと密着させる
2.上塗り塗料が塗装面に吸い込まれて下地が透けることを防ぐ
3.塗料本来の色や艶を再現する
 
特に重要なのは1の上塗り塗料と下地の密着で
下塗りを怠ると塗料本来の耐用年数よりも
格段に早く塗装面が剥がれる施工不良に繋がります。
 
2と3については繰り返し重ね塗りをすることで解決するかもしれませんが
作業にかかる時間や上塗り塗料の費用を考えるとお勧めできません。
仮に施工直後は美しく仕上がっても耐用年数は期待できません。
 
一般的に下塗り塗料は上塗り塗料より安価であり
外壁の劣化状態に適した性能のものを使用するため
下地が上塗り塗料を吸収する事を防ぎ
過剰な上塗り塗料を使わずに済むので経費を抑えることになります。
施工後の仕上がりが美しく、耐用年数も長くなるので
下塗りは必ず行う重要な工程です。
 
下塗り塗料は
下地(屋根材や外壁材)と上塗り塗料の接着剤です。
 
 
 
「下塗り塗料の種類」
 
下地の材質や劣化状態に応じて選定します。
表面が荒れており、吸い込みが激しい(浸透率が高い)場合などの
良好ではない状態では下塗りを2回塗る事があります。
同じ下塗り塗料を2回塗る場合や
組み合わせが異なる下塗り塗料を重ね塗りする事で
上塗り塗料本来の性能を生かせるようにしていきます。
 
 
 
シーラー
水性の下塗り塗料になります。
あまり劣化していない屋根、外壁、塀(へい)の下塗りとして使用します。
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対応する下地
・コンクリート
・モルタル
・石膏ボード
 
 
 
浸透性シーラー
油性の下塗り塗料になります。
水性タイプのシーラーより接着力が強く
下地の内部まで浸透するため下地の強度も上がります。
水性シーラーでは吸い込みを防げないほど
浸透率の高い下地に使用します。
水性シーラーと同じく屋根、外壁、塀(へい)の下塗りとして使用します。
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対応する下地
・PC板
・ALC板
・GRC板
・押し出し成形板
・窯業系サイディングボード
・風化してしまったコンクリート
・風化してしまったモルタル
 
 
 
プライマー
金属系の下地に使用します。
上塗り材を接着させると同時に錆(サビ)止めの効果を持つ塗料があります。
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対応する下地
・鉄
・ステンレス
 
 
 
微弾性フィラー
水性の塗料で外壁に使用します。
 
ピンホール(小さい穴)やヒビ割れを埋めて
塗装面を均一に仕上げる事が出来ますが
2mm以上のヒビ割れになると下地処理が必要です。
 
砂骨ローラーを用いる事で厚みをつけた下地を形成し
凹凸をつけた塗装面を作る事が出来ます。
ウールローラーを用いてのっぺりと仕上げる事も出来ます。
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対応する下地
・モルタル
 
 
以上で今回の「下塗りについて」の説明は終わりです。
塗料と下地をしっかりと密着させ
色彩や艶(つや)、耐用年数を維持させる為にも
下塗りをムラなく塗っていくことが重要です!
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