屋根の塗装にはどんな種類がある？

時期や注意点なども徹底解説！

1. 屋根を塗装するタイミングはいつ？

まず屋根を塗装するタイミングを確認していきます。しかし一口に屋根の塗装と言っても屋根の種類はさまざまで、種類によって屋根を塗装すべきタイミングは異なります。具体的な年数は以下の項目から、より詳しく解説していきましょう。
ただ、平均して10年程度経過している住宅は一度点検などを行い、塗装を検討してみることをおすすめします。

1-1. 外壁塗装との施工を進めてくる業者には注意が必要？

リフォームや塗装は一見、一度にやってしまった方が手間も省けると思われがちですが、屋根と外壁のようにそうでないパターンもあります。
というのも、外壁は塗装を繰り返すことで強度や耐久性が高くなっていきますが、屋根にはそのような仕組みはないからです。屋根はあくまで「外観をきれいに保つ」ための施工。塗料を塗ったからといって元の木や瓦が強度を増すわけではないと、塗料メーカーも明言しています。実際に、屋根を20年程度放置していても色あせた程度で生活に支障はないという方がほとんどです。

1-2. 屋根塗装の目的をおさらい

以上のことから、屋根の塗装を検討する際には慎重さが重要だということがわかっていただけたかと思います。それを踏まえて、屋根塗装の目的は以下の通りになります。雨漏りなどは屋根塗装で修繕できませんので、注意してください。

もし「強度をあげたい」「修繕したい」という理由で施工を依頼する場合は、屋根材の葺き替え専門業者に依頼する必要があります。

2. 屋根にはどんな種類がある？

次に屋根の種類による塗り替え時期の違いを確認していきましょう。

2-1. スレート

ここ数年建設されている住宅で、最も多いのがスレートです。こちらは瓦などに比べて軽く、施工しやすいという特徴があります。屋根材の寿命だけみても、25年ほど持つので、一生に一度点検し塗り替えるのが一般的です。

2-2. ガルバリウム鋼板

スレートよりも多少耐久性が高いのが、ガルバリウム鉄板です。いわゆる金属屋根と呼ばれているもので、雨などにも強く錆びにくいのが特徴です。耐用年数はスレートと同様25年程度ですが、点検頻度は20年に1回程度と比較的少なくて済みます。

2-3. ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板も金属屋根の種類のひとつで、耐用年数も40年から50年と、非常に長いのが特徴です。一般的にメンテナンスもしなくて良いため、手入れにも困りません。防音性も高いので、アパートやマンションに使用されることもあります。

2-4. 陶器瓦

日本家屋で一般的な瓦は、非常に耐久性が高く長寿命なのが特徴です。その年数はおおよそ50年〜60年程度といわれています。メンテナンスもしなくてすむので、よほどの災害などがない限り、住んでいるうちに屋根で困ることはあまりないかと考えられます。

3. 屋根を塗る塗料による耐用年数の違い

屋根を塗る塗料にはいくつか種類があり、なにを使うかによって耐用年数や見た目も大きく異なります。代表的な塗料を確認しておきましょう。

3-1. シリコン系塗料

最も人気があり普及している塗料で、外壁にもよく使用されています。発色、耐用年数（10年程度）、コスパすべてにおいてバランスの取れた塗料なので、初めての塗装の方はまずこちらの見積もりを作ってもらうのをおすすめします。

3-2. ウレタン系塗料

シリコンと合わせてよく検討されているのがウレタン系塗料です。耐用年数は8年と多少短めではありますが、費用を抑えたい方はひとまずこちらを選んでみるのもおすすめです。

3-3. 遮断熱塗料

最後に、遮断熱塗料を使用して、現在の屋根に強度や耐久性をプラスするという施工も可能です。遮断熱に加えて防臭や防音にも役立つため、生活がより快適になると同時に、エコの面からみても地球に優しい塗料と言えるでしょう。耐用年数も15年程度と、比較的長めです。

4. まとめ